管理職・上司は1人ですべての仕事をこなす訳ではありません。
まあ当然です。
そこでメンバー・部下に仕事をお願いします。
その時に大切なポイントは3つあります。
・やり方を教える
・その業務の範囲内で権限を委譲する
・責任は管理職・上司がとる
1つずつ見ていきましょう。
まずやり方を教えないと思った通りの成果が出ません。
そのやり方はOJT、Off JT、その両方です。
運用としてはマニュアルを作成しそれをもとに教育をする。またその通り作業してもらう。
指導員を付けて教育・コミュニケーションを潤滑にする。
などが考えられます。
2つ目に権限移譲です。
これは重要だと思うのですが案外なされていないように感じます。
課長が係長に権限移譲。その係長のもと課員が仕事をする・・・
こういうケースはあるとは思います。
しかし、私は課員にまで権限を委譲させた方が良いと考えます。
そうすることにより責任感も生まれ、また作業の意味も考えるようになるからです。
マニュアルで雁字がらめにすると人による差がなくなり品質が安定するのですが、何も考えなくなりますのでイレギュラーが発生した場合に対応できない人材となってしまうからです。
多くのミス(ヒアリハット・過誤含む)は何時もと違う作業をしたなどイレギュラーな状態があったために発生してしまうことが少なくないのです。
最後は責任の所在です。
特にミスが発生した場合の責任は管理職・上司にあるということです。
メンバー・部下に擦り付けてはいけません。
権限委譲のところで書いた内容と矛盾すると思われたかもしれませんがそうではありません。
権限移譲による責任感と言うのはプロセスに対する責任です。これがないと成長しません。
管理職・上司は結果に対する責任をとるのです。
だからと言ってうまくいった場合の手柄を独り占めしてはいけません。メンバー・部下の心が離れていきますので。
さて、「自分でやっていないのに責任とれない」と言う管理職・上司もいなくはないでしょう。
そんな場合はどうするか?
それは上手くいっていることをチェックするのです。
もちろん全てを見ることは出来ません。だから「こことことが問題なければOK」のようなポイントを抽出しそのポイントを管理するのです。
そういう仕組みをつくると安心して仕事を任せられますよ。